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青汁で病気予防

青汁とブルーベビー症候群

ブルーベビー症候群とは何ですか

ブルーベビー症候群とは、直訳すると青い赤ん坊の症候群となりますが、まさしくこのようなことが1945年にアメリカのアイオワ州で最初に発生しました。
乳児メトヘモグロビン血症と呼ばれる病気で、ある有害物質が血液中のヘモグロビンとくっつきメトヘモグロビンとなり、本来のヘモグロビンが持つ酸素運搬能力を減少させてからだの中を酸素欠乏状態にさせてしまい、全身が真っ青になる乳幼児のことをあらわします。

1946年以降、欧米において約2000例の報告があり、死亡率は7%前後であり実際の患者数は約2万人いると推定されています。
1956年には、アメリカではほうれん草を細かく裏ごししたものを食べた39名の乳児がこのブルーベビー症候群により死亡しました。
欧米のケースのほとんどは野菜を食べたあとに発生することが報告されていました。
豊富な栄養成分が含まれているはずの野菜が原因でなぜ乳幼児がこのような病気を引き起こすのかは衝撃的なニュースでした。
日本においても、1996年にブルーベビー症候群が報告されましたが、その子は自分の家の井戸水の沸かして溶かした粉ミルクを飲んで酸欠状態になりました。

一体このような悲惨な事件を起こすブルーベビー症候群の原因とは何であるかを調査した所、原因は「亜硝酸性窒素」という化学物質であることが判明しました。
乳幼児は大人のように胃酸のpHが高くないので、硝酸の影響をすぐに受けることがブルーベビー症候群の発症要因になっているといわれています。
野菜を育てるときに使用される窒素肥料の過剰投与が土の中で窒素が酸化されて亜硝酸性窒素を生み出し、作物の野菜の中に残ります。
有機農法だからといって安心できない理由がここにあります。

亜硝酸性窒素は人体にとっては有害な物質であり、ブルーベビー症候群のような窒息状態を引き起こし、場合によってからだの中で発がん性物質に変化することもあります。
人間だけではなく、牛でも発生し10年ほど前に北海道で亜硝酸性窒素を含んだ牧草を食べた乳牛が急性の酸素欠乏症により大量死したこともあります。
前述の粉ミルクを飲んでブルーベビー症候群を引き起こした例についても原因を調査した所、井戸水の中に水道法で定められている亜硝酸性窒素の量を大幅に上回る濃度が含まれていたことが判明しました。

このような有害物質である亜硝酸性窒素については、一日当たりの摂取基準を体重1kgあたり3.7mgと設定されています。
しかし日本においてはこの数字を超えているといわれています。
その大きな要因が野菜であることがわかっています。
亜硝酸性窒素を含むリスクの高い野菜はホウレンソウ・春菊・小松菜・チンゲンサイなどの青物野菜であり、ハウス栽培などで作られていることが多いとのことです。
逆に少ない野菜はニンジン・キャベツ・白菜・トマトなどの野菜であり、有機栽培・露地栽培などで作られる場合です。
市販されている野菜は自然農法で作られた野菜より12倍も亜硝酸性窒素を含むという報告もあります。

青汁を選ぶときの注意点は

http://simplest-shop.com/05san.htmlにも書いてあるように青汁には原材料に緑黄色野菜を使用されていますので、ブルーベビー症候群に対しては大丈夫でしょうか? 欧米では亜硝酸性窒素の食品内・野菜内の残留基準は非常に厳しく設定されており、EUの場合は1kg当たり2000mgとなっていますが、日本で市販されている青汁商品のうち、2つ商品が一日当たりの摂取目安量を飲むとこの基準を大幅に超えることがわかっています。
幼児を対象として青汁を選ぶときに注意する点は生産地と栽培方法です。
原材料である緑黄色野菜を無農薬栽培されていることと国内生産であることが重要です。
もちろん、添加物・甘味料などの飲みやすさを追求する青汁ではなく、原材料100%の青汁を選ぶことも忘れてはなりません。
乳児に青汁を飲ます場合には、少なくとも2歳程度になるまでは控えた方が良いでしょう。
[参考]
授乳中に青汁を服用するのは平気?
http://www.sakaiminami-f.jp/suntory/