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青汁で病気予防

がん細胞を抑制する?

「自然の殺し屋」と訳せるNK細胞は、免疫反応において重要な役割をはたすリンパ球です。
我々のからだの中にウイルスなどの異物が侵入したとき、又は、からだの中でがん細胞が増殖したときに、これらの有害な敵を最初に攻撃するのがNK細胞であり、細胞を障害するリンパ球ともいわれています。
さらにNK細胞の大きな役割はからだの中に余った有害な活性酸素を取り除く働きがあります。
ストレスなどにより発生して、からだの中で余った活性酸素は細胞・遺伝子に障害を与えてウイル性炎症以外のすべての疾病と老化の原因となっているといわれています。
NK細胞は、通常はからだの中でパトロールをしながら有害な異物と活性酸素を含めてどこかに異常がないかをチェックしていますので、このNK細胞の働きが活性化されているほど、病気にかかる可能性は低くなります。
しかし、若いときに比べて加齢とともにNK細胞の活動能力は少しずつ低下してきますので、いかにNK細胞の活動能力(活性化)を維持または増加するかはからだの免疫能力を高めるとともにからだの酸化を防ぎ、がんなどの重大な病気を予防するためにも大変重要なことです。

青汁はなぜNK細胞を活性化するのでしょうか。
日常生活の中でNK細胞を活性化する対策としてはストレスを解消し、笑いを生活に取り入れるなどの方法がありますが、食生活の中でも次のような栄養素が含まれる食材にはNK細胞を活性化する効果があることがわかっています。

ポリフェノール類・カロテノイド・ビタミン類・EPA/DHA


これらの栄養素の中で青汁にはEPA/DHA以外の栄養素は豊富にふくまれていますので、青汁はNK細胞を活性化するには効果的な健康食品といえます。
ポリフェノールはリンパ球を活性化して免役力を高めるファイトケミカルという物質の一種であり、カロテノイド・ビタミン類は抗酸化作用をもつ栄養成分です。

もう一つ、忘れてならないのは青汁に豊富に含まれる食物繊維の存在です。
口から入るからだへ有害な異物・細胞は免疫防御の第一関門である口内の唾液によって叩かれますが、ほとんどの場合は小腸まで到達して吸収されます。
その為に、からだの中をパトロールしているNK細胞のうち約70%はこの小腸内に存在して有害な細胞の攻撃に備えています。
この腸内におけるNK細胞の活動の源となっているのが腸内細菌の善玉菌ですので、いかに腸内細菌の中の善玉菌を増やすかがNK細胞の活性化には重要な対策となります。

このような腸内環境の改善に食物繊維は重要な役割を果たしています。
食物繊維は胃と腸においては吸収されないため、老廃物である便に含まれている水分を増加させて腸内細菌の善玉菌に食べられることによって善玉菌を増加させ腸内環境を改善する整腸作用をもっています。
さらに青汁にはオリゴ糖も含まれており、腸内における掃除屋さんの働きをしており悪玉菌には食べられずに善玉菌だけに食べられるという善玉菌サポーターとしてNK細胞の活性化に貢献しています。

このように、青汁で腸内環境を常に正常化していることが、我々のからだを守るNK細胞の活動を効果的・効率的に行うための重要な予防策といえます。